群青の海に浮かぶ手つかずの自然 深緑の輝きを湛えるメラネシア最後の秘境――ソロモン諸島

  • 1. 歴史

    歴史

    首都ホニアラのあるガダルカナル島には約6000年前からメラネシア系民族が定住していたと考えられます。また現在の住民の多くの直系祖先は、3500年以上前にニューギニア方面から移住してきたとも考えられています。最古の遺跡はガダルカナル島のバツルマ・ポソビ洞窟で、紀元前1200~800年頃のラピタ文明の土器が発見されています。
    第二次世界大戦中にはアメリカ軍と日本軍の激戦地となり、多くの兵隊が命を落としました。各地にはその戦跡が多く残されており、現在でも慰霊巡拝や遺骨収集が行われています。

  • 2. 地理・気候

    地理・気候

    ソロモン諸島は地理的には西隣国パプア・ニューギニアのブーゲンビル島に連なる列島を形成しています。北にはナウル共和国、東にツバル、南東にフィジー諸島共和国、そして南はバヌアツ共和国に囲まれ、南緯5℃~12℃の位置に散在する大小1000余の島々からなる島嶼国です。
    気候は海洋性で熱帯地域に属していますが、4月~10月の乾期には強い南東の貿易風が、11月~3月の雨季には北西風が吹き、比較的しのぎやすい気候です。ホニアラ近郊の平均気温は21~33℃、年間平均降雨量は2100mmです。

  • 3. 社会

    社会

    人口の93%はメラネシア系ですが、島ごとに肌の色や骨格などの容貌が異なります。国内全体で約120の固有言語が存在しますが、部族間ではピジン語が共通語になっています。
    メラネシア系住民は、内陸部では小規模な狩猟を伴う根菜型農耕民として、沿岸部および周辺離島では漁労民として、基本的に村落を基盤とした部族社会を形成しています。
    国土の80%は「カスタマリー・ランド」とよばれる伝統的慣習地で部族の共有地になっており、政府や外部者によって所有・管理する事はできません。土地所有制度をはじめとする伝統的生活と、近代的経済化の潮流をいかに調和して発展させるかが、この国の今後の最大の課題です。

  • 4. 政治

    政治

    イギリス連邦に加盟しており、エリザベスⅡ世女王を国家元首とする立憲君主国で、その権限は総督が代行します。総督の任期は5年、議会の決定に従い女王が任命します。
    ガダルカナル島、チョイスル島、サンタ・イザベル島、ニュー・ジョージア諸島、フロリダ諸島、マライタ島、マキラ島(サン・クリストバル島)といった主な島々と周辺群島からなるソロモン諸島は、9州と首都区域に分けられ、それぞれ州政府・州議会を有しています。首都ホニアラはガダルカナル州都であると同時に独立した市評議会により運営されており、議会は一院制で全50議席。任期は4年、小選挙区制選挙で4年ごとに選出されます。

  • 5. 暮らしと伝統文化

    暮らしと伝統文化

    かつて首狩りや頭骨崇拝も盛んに行われていたソロモン諸島では、いまでも骨塚が数多く残っています。マライタ州では海の浅瀬を貝殻やサンゴで埋め立て人工島を造り、村落を形成しています。古来、貝殻で作った「シェル・マネー」が貨幣として利用されていましたが、現在でも儀式やお祭りでは重要な役割を果たしています。
    また、イルカやクジラを呼び寄せる「ドルフィン・コーリング」、凧を揚げて漁をする「カイト・フィッシング」や、焼き石の上を歩く「ストーン・ウォーキング」など、興味深い伝統習慣が今でも各地に残されています。

  • 6. 自然

    自然

    南太平洋最大の湖(汽水湖)であるテンガノ湖を有するレンネル島は、珊瑚が隆起してできた島では世界最大の大きさで、現在は世界自然遺産として指定されています。また「コーラル・トライアングル」海域に含まれるソロモン諸島西部には多種類の珊瑚が、ニュー・ジョージア諸島を始めとする広域に生息しており、豊かな海洋生態系を有します。島々は熱帯林に覆われ、美しい野生ランや珍しいシダ類など4500種の植物が植生し、鳥類は1 70種以上が生息しています。世界でも珍しいアゲハ蝶などを観察する事もできます。

  • 概要

    正式国名
    ソロモン諸島
    面積
    約28,500平方キロメートル(四国の約1.5倍)
    人口
    55万人(2010年推定)
    首都
    ホニアラ(推定7万人)
    民族
    メラニシア系が93%、ほかにポリネシア系、ミクロネシア系、ヨーロッパ系、中国系
    主要言語
    公用語は英語、部族間の共通語はピジン語
    宗教
    キリスト教が主
    通貨
    ソロモン・ドル(SBD)
    時間帯
    UTC+11(DST:なし)
    歴史 ソロモン諸島
    約28,500平方キロメートル(四国の約1.5倍)
    55万人(2010年推定)
    ホニアラ(推定7万人)
    メラニシア系が93%、ほかにポリネシア系、ミクロネシア系、ヨーロッパ系、中国系
    公用語は英語、部族間の共通語はピジン語
    キリスト教が主
    ソロモン・ドル(SBD)
    UTC+11(DST:なし)
    1568年 2月 スペイン人探検家のアルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラが
    サンタ・イザベル島に到着。
    ソロモン諸島を欧米諸国に紹介する。
    1870年代 この頃からイギリスによるオーストラリアやフィジーのプランテーション向けの
    労働力調達がソロモン諸島でも始まる。
    1893年 イギリスが南部ソロモン諸島(ニュー・ジョージア諸島、ガダルカナル島、マキラ島、マライタ島)の保護領化を宣言。
    1900年 ドイツが北部ソロモン諸島(ショートランド諸島、チョイスル島、
    サンタ・イザベル島、オントンジャバ環礁)をイギリスに割譲。
    1942年 第二次世界大戦中は日米の激戦地となり、日本軍は当時の旧首都のツラギを占有。
    1943年 旧日本軍撤退、連合軍が占領。
    1976年 自治政府を樹立、自治権獲得。
    1978年 7月7日に独立、イギリス連邦加盟。

  • 関連サイト

    日本語 関連リンク

    - 外務省: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/solomon/index.html
    - ソロモン諸島 トラベルガイド: http://solomon-tour.jp/index.html
    - 国際機関 太平洋諸島センター: http://www.pic.or.jp/country/solomon.htm

    英語 関連リンク

    - Ministry of Commerce, Industries, Labor, & Immigration: http://www.commerce.gov.sb/
    - Solomon Islands Visitors Bureau: http://www.visitsolomons.com.sb/
    - Solomon Times On-Line: http://www.solomontimes.com/
    - Solomon Star: http://www.solomonstarnews.com/
    - Happy Isles: http://happyisles.solotok.com/
    - Solomon Islands Broadcasting Corp.: http://www.sibconline.com.sb/
    - Wikipedia - Solomon Islands: http://en.wikipedia.org/wiki/Solomon_Islands

    Resorts in Solomon Islands

    - Solomon Dive Adventures: http://www.solomondiveadventures.com/
    - Tetepare Descendants' Association: http://www.tetepare.org/
    - Zipolo Habu Resort: http://www.zipolohabu.com.sb/
    - Uepi Island Resort: http://www.uepi.com/
    - Agnes Lodge: http://www.agneslodge.com.sb/
    - Sanbis Resort: http://www.sanbisresort.com/
    - Bilikiki Cruise: http://www.bilikiki.com/
    - fatboys: http://www.fatboysgizo.com/

    エアライン・Air Lines

    - Solomon Airlines: http://www.flysolomons.com/
    - Our Airlines / Air Nauru: http://www.southpacific.org/map/airnauru.html
    - Pacific Blue: http://www.flypacificblue.com/
    - Air Niugini: http://www.airniugini.com.pg/
    - Air Pacific: http://www.airpacific.com/